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2014-10-04【研修レポート】
「箱庭療法セラピスト養成講座」in 沖縄
2泊3日の講座を終えて、今感じていることを率直にまとめたいと思います。
今思えば、時間とお金をかけて沖縄まで勉強しに行こうと思ったのは「自分と向き合うべきだ」と心のどこかで感じていたからだと思います。
かといって、心の準備もないままに「観光できないのはつまんないな~」とさえ思いながらの参加でした。
そんな私に待ちうけていたものは、開いた扉にぶち当たりそして自分をまじまじと見つめ、改めて自分の心の声を聴いたときその扉は取り払われ、キラキラと光る未来に向かおうとしている自分でした。
「箱庭療法」には興味がありました。知らない世界だから、知りたい。単純にそう感じていました。砂の上に人形を置く…???で、何がわかるの?と。
ミニチュアは想像以上にたくさんありました。自然のもの、動物、人間、乗り物、建物、家、なんかよくわからないものまで幅広くありました。
それらを手分けして並べていくのですが、そのときすでに箱庭が始まっているのか?という感じがするくらい、分け方や置き方に興味を持ちました。
私は大雑把ですが、きれいにひとつひとつ並べているメンバーがいました。
砂も思っていた以上にきれいでサラサラ。そしてキラキラ光っていました。
それなのに、なぜか一心不乱に触れない自分がいました。「あ~きもちいい~」と言いながら撫でるくらい。私は大人でおばちゃんだから、です。
好きなミニチュアを一つ選んで持ってきてください、と講師の小幡先生に言われ手に取ったものは「それはあなた自身です」と言われ驚きました。
でもふと、夢に出てくるのも自分だったよなーと夢分析のことを思い出していました。
そう聞くとそのミニチュアがもう自分のような気がしてかわいく見えてくる。よしよしと撫でまわしました。
小幡先生はとてもやさしく、そして静かに「どうしてそれを手に取ったのか教えてください」と聴きました。
メンバーがそれぞれ手に取った自分自身であるミニチュアについて語りだすと、その人はそのミニチュアをそう言う風に映しているんだ、と感じることが出来ました。
「考えなくていいから感じて」この感じるという作業、相手のことを思ってその人が感じていることを汲み取って、それを共有する。
難しい…でも、無駄な音が一切しない空間に静かに流れる琉球音楽がとっても心地よくて変な気を張らなくていいよと聞こえます。
メンバーひとり一人もとても静かに、そしてやさしい空気感の中で相手の話にじっくりと耳を傾けます。
「あー、この人はそんなことがあってこんな思いを抱いてるんだ」それが伝わった時、自分をとても大切に扱ってもらえたようでうれしい気持ちになります。
こちらからいろいろ聞きだすのではなく、相手の話をただ黙って聴き、そして相手の思いを感じる。そんな丁寧な作業が繰り広げられました。
私は6月に新しい扉を開いたばかりです。それも夢と希望と誇りを持って。
それなのに、そこは想像していたものとはまるで違う場所でした。それでも一緒に頑張る仲間とともにやる気を奮い立たせ、そんな中にも希望を見出して進んできたつもりでした。
でも気がつけば不満や文句しか言わない毎日で、元々毒舌なのにさらに口が悪くなっている。きっと眉間にしわ寄ってるはず。ヤバイ…まじでヤバイやつだ…
このまま異次元に染まって住みつくのか、トゲトゲを出しまくりながら戦うのか、その両方を抱えながらもう少し様子を見るのか…
これはどうする、自分よ・・・といった状況なのでした。
そんな私が二つ目に手に取ったミニチュアはまさに「どこでもドア」かの有名なそれでした。
でも、そのドアは某アニメで見たように開けるとすぐ次の場所に出られるものではなく、なんともうひとつドアが!
私は開けたらすぐに次の場所に行けると思っていたのに、「またドアがあるよ」とメンバーに言われ「あら、やだ!!」とびっくり。
そしてもうひとつのドアを開けると今度は鏡が!「えーーー何これ?」と絶句。
答えがあるのではと思いながら開けたドアの向こうに答えはなく、これじゃなかったのかともうひとつドアを開けたら鏡があって、自分と向き合えといっている。
さらに次の日手に取ったミニチュアは白い大きめの貝殻。何か聞こえてきそうと感じたからです。静かな音が。
「それって自分の心の声だったりして…」とメンバーに言われ、なんとなく鳥肌が・・・!
つ、繋がっている!
そして最終日には、無駄なものは手に取らず必要だと感じたものだけを置き、さらに不要だと思ったものは取り払い、未来を映すミニチュアを少し高い場所に置いていました。
おもしろいのは、未来を映すと感じたミニチュアは3日間ずっと同じところにあったはずなのにそれまで目に入らなかったことです。
この3日目にはじめて目に留まりました。
「あーこれやな」といった感じで手に取りました。
2日目に私が作った箱庭は夢を表していました。
「そう、実現できそうもないただの夢のようなもんです」と答えていました。
その夢は3日目に未来を象徴する大きくキラキラ光るひとつのミニチュアとなって存在していました。
なんてスッキリ、なんてシンプル。私のすすむべき道が形となって目の前に現れたのです。
いや、自分で作ったんですね。
だからといって、すぐさまこの現状が変わるのではなく、私が私のために私の思う方向に作っていくのだというこうとに改めて気付かされました。
この私の世界をメンバーはじめ小幡先生もじっと耳を傾け、解釈するのではなくこの世界を一緒に感じて、思いをつなげてくれる作業が自分を大切に扱ってもらえたと感じることができ、うれしさと感動であったかい気持ちになりました。
それまで良く知らなかったメンバーのことも、自分が解放され大事に扱ってもらえることですーっと受け入れることが出来ました。
子どものように無心で砂をいじることはなかなかできなかったし、つい頭で考えてしまって解釈しようとしてしまう。
感受性を働かせて聴き感じることの難しさとともに、それを共有しようと挑む姿に触れたとき信頼感に包まれた心地よさを知りました。
こんな体験をするためにわざわざ来たのだと、自分で決めて来たのだと、必要だから来たのだと感じずには居られません。
今でも琉球音楽が流れるとすーっとあの静かでやさしい空間に触れることが出来ます。CDを常備しよう!
ありがとう、沖縄。ありがとう金城さん、月乃さん。そして、ありがとうございました、小幡さんと芳野さん。
最後に、
初日大きな恐竜を持っていた小幡先生。まるでジュラシックパークに出てくるような。
ところが次の日、その恐竜はちっこい一口サイズのかわいいキャラクター恐竜に変わっていました☆
小幡先生にも心の変容が・・・!
人間っていいな。そんな風に感じました(*^^)v
長谷川 さとみ
株式会社JPA 電話カウンセラー養成講座 修了
上級心理カウンセラー養成講座 修了
JPA公認カウンセラー
調理師免許
ホームヘルパー2級
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